シャニマスというゲームに登場するアイドルと動物達について
ふた月ほど前、少女の歪んだ自意識と関係性に興奮するオタクである友人に唆されてシャニマスを始めた。
言われるままに”芹沢あさひ”なる目にハイライトのない少女をプロデュースし始めたのだが、まぁ絵が動く。マジでシナリオに気合が入ってる。ただの属性の集合ではないキャラクター造形を追求する姿勢が伝わってくる。
曲もいい。
女の子は目にハイライトが無いくらいがちょうどいい。
なんかすごいゲームだ。
そう思い始めた直後によくわからんトーナメントの準決勝で敗退してしまった。
死にゲー好きな自称硬派ゲーマー(笑)としてはこのまま引き下がれない。
生まれて初めて悔しいと語る少女に共感したぼくは、そのままこのゲームにハマり、6年続けているグラブルを遥かに凌駕する勢いで課金を重ねるのだった。
確かにこれは怪文書と相性がいいゲームだ、始めたばかりでも考察する余地がいろいろあるし、キャラクターの解釈を友人と議論するのが楽しい。
そんなわけで初心者の感想とアイドルが登場する動物たちについて書き散らすことにする。(WINGは一通りプレイした程度の進行度)
イルミネーションスターズ
pSSRをほとんど引けてないおかげでプロデュースできてないので割愛。このゲームの顔なのに…
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ピーちゃん
イルミネーションスターズ、センターの櫻木真乃のペット
体色とあれだけのなつき方からして銀鳩であることは間違いないだろう。マジシャンの帽子から飛び出してくるアレだ。
ハトを飼育している時点で櫻木真乃は只者ではない。
いくら飼育可能な種類といっても、ぼくは流石にハトを診察したことは無い。
稀に水禽類、猛禽類を連れてくる飼い主は居るし、保護したとか言って拾ったスズメだのツバメだのを持ってくる人もいるが…
(法律で規制されている以上拾わないでほしい…まぁ診るんだけどさ)
ちなみにハトを始めとする都市部の野鳥は様々な病原菌の保有者である、鳥の体温はヒトの体温より高いので病原菌の多くは増殖せず、ヒトの体内に侵入してから増殖する。
そして櫻木真乃は鳥に好かれる性質なのか、そんな野生のハトとよくふれあっている(4コマ、共通コミュ)加えて、学業やアイドルとしてのレッスン、仕事に多忙な日々を過ごしているが、体調を崩す描写がない辺りよほど強靭な免疫系を有しているに違いない。
ほわほわした雰囲気のくせに283プロのフィジカル最強扱いも納得である。
放課後クライマックスガールズ
なんかコミュ見てるだけで脳が回復するユニット。やさしいせかい。曲がすごくいい。
このゲームのキャラクターは割と実在感のある性格の設定がされている中、このユニットのコミュに関しては割と人物描写に関してはファンタジー感がある。
基本的にみんな”いい子”なんだ。めんどくさそうな子が一人もいない。なのにしっかりとドラマを展開させる辺りライターの本気を伺わせる。
ばくは特に杜野凛世が好き。実家が鳥取なのになぜか聖蹟桜ヶ丘で切れた鼻緒を結びなおしてもらうという少女漫画チックな出会いをしたのち、そのプロデューサーに惚れてアイドル活動を始めるという筋書きだ。
基本的にサービスが続くことを前提としているソシャゲにおいて、プロデューサーと結ばれる(=エンディングを迎える)ことは基本的にあってはならない。そういった意味では運命に負け続けることが宿命的に決まっているヒロインであると言える。
負けヒロインだいすき侍のぼくとしては推さざるを得ない。
健気で一途な美少女が主人公に選ばれずに散っていくのはもののあはれだと思う。
そんなわけで水族館に置き去りにされて目にハイライトが無いコミュには大変興奮した。
というか凛世のコミュってどっちかというと凛世に感情移入させるように描かれてない?
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マメ丸
アイドル小宮果穂のペット、柴犬、”小さいころから一緒”という果穂のセリフから少なくとも6歳以上の中年齢であると考えられる。性別は…生殖器見えないし雌…?
手持ちのカードが少なすぎてよくわからない(白目)。
”ふれんど日和””潮騒のシーショア”などの描写から主人以外が触っても大丈夫なタイプの柴だが、果穂の静止を無視して物を噛んではしゃぐ描写があるので検査台の上では要注意か。
少なくとも飼い主以外一切触れないダークサイドの柴犬ではなさそう。
- カトレア
愛知出身のご令嬢、有栖川夏葉のペットであるゴールデンレトリーバー。
間違いなくひとり暮らしの女子大生が飼う犬種では無い。そもそも実家から連れてきたのか、上京してから飼い始めたのかも不明。多分雌。
顔つきや毛色からしてアメリカ系のゴールデンレトリーバーだろう。
何気に超高級なアイテムがしれっとイラストに登場するシャニマスだから、珍しいイギリス系のゴールデンも登場するかと思ったがそうではないようだ。
”ふれんど日和”でのセリフから考えるに散歩は毎日連れて行ってもらっているらしいが、本当に夏葉は一人暮らしなのか?お手伝いさんでも雇っているのか?あのレベルの家に住んでいる時点でそんな人がいても不自然でないのが恐ろしい…
逆にダンベル片手に毎日ゴールデンレトリーバーを散歩させていても絵になりそうなのが有栖川夏葉の凄まじいところ。
アンティーカ
クール系ボーカルユニット?センター以外一筋縄ではいかない女の子しかいない
あと曲が良い。一生ツーバス踏んでろって感じのクサメタル好きにはたまらない曲しかない。1回聞いてみてほしい。ってか聞け
- エンツォとモンド
この記事を書こうと思った理由の二匹だ。
運命の出会いガシャを回し始めてぼくは思った
この子爬虫類とか飼ってそう(偏見)
ヒョウモントカゲモドキとかコーンスネークとかの可愛い系の爬虫類飼ってそう(色眼鏡)
2週間ご飯食べないとかの微妙な主訴で来そう(先入観)
次の10連…
いや飼ってるんかい!!
まずはカメレオンのエンツォ。
サイズとカスク(頭のアレ)を考えるとパンサーカメレオンだろうか、エボシカメレオンのメスの可能性も捨てきれない。どちらもメジャーな種だから判断がつかない。
次にヒョウモントカゲモドキのモンド。
まず間違いなくモルフはハイイエローだろう。一番メジャーな体色だし。
さて、爬虫類の診察をする際に絶対に欠かせないのは飼育環境の問診だが、その飼育環境がこちら(拾い物で申し訳ない…どのカードのコミュ?)
上段にカメレオンらしき生物が見える、多分このアクリルケージで飼ってるのだろう。
下段のモンドのケージはいい、ヒョウモントカゲモドキはかなり適当なレイアウトでも問題にはなりづらいからだ(シェルターが見えないのが気になるが…)。
しかしエンツォのケージは間違いなくカメレオンを飼う環境ではない。
ケージの高さが足りなさすぎるし、行動できるスペースが少ない、ホットスポットも無い。何なのだこれは…
これはまみみがガチの飼育初心者なのか、あれはカメレオンではなくイグアナ系の何かで2匹以外の爬虫類も飼育している可能性が…?
シャニマスは背景にも妙に凝っている部分が多いのでつい考えたくなる。
(もしくは背景担当者のリサーチ不足か)
とにかく爬虫類の飼い主にパンキッシュな感じの女子がそこそこいるのも事実で、
シャニマスのどこか現実感のあるキャラ造形へのこだわりを強く感じた。
- 白瀬咲耶
283プロダクションの誇る歌って踊れる王子様系大型犬アイドル…
という冗談はさておき、現在ぼくの再押しのアイドルだ。
容姿端麗、学業優秀、スポーツ万能、隙あらば可愛い女の子を口説きにかかるし、自分の魅せ方を知っていてアイドル業にもストイックに向き合う完璧超人としか言いようがないキャラクター。
プロデュースしていても途中まで「プロデューサーいらないんじゃね?」と思うほど一人で進んでいく彼女だが、上の画像のコミュ辺りからただの強キャラでないことが判明していく。
かつて幼いころに独りぼっちで父の仕事の帰りを待つことの多かった彼女は、ひとりになることへの軽いトラウマを持っているのだ。人とのつながりに敏感になる理由がここで語られる。
キャラクターのパーソナリティに納得のできる理由が用意されているのがシャニマスのすごい所だと思う。
さらにファン感謝祭シナリオではユニットの仕事が減ってきただけで勝手にユニット解散の危機を感じてメンタルを崩し始める始末。
完全に分離不安のストレスで体調を崩す大型犬じゃないか…(歓喜)
そんな風に思っていたらネット上でも大型犬扱いされてて笑った。
プロデューサーに対して(今は亡き?)父親への愛情に似た倒錯した感情をかかえているであろう描写といい最高にめんどくさそうで可愛い。
他ユニットには動物が登場しないのでパス
終わりに
とにかくそのキャラのコミュを読みたいなら全力でガチャに付き合わなければならない恐ろしいゲームだ。ここまでガチャを回さないと何も始まらないゲームは見たことがない。おかげでもう2万は使ってる、これまでのソシャゲの中で最もハイペースだ。
というわけでみんな!
野生動物は拾わないようにしようね!