干からびたトカゲのしっぽ

日々遺されて乾いていく

腰痛とハムスター

腰が壊れた

 

4月頭、新入社員(こう書くと違和感しかない)の新卒獣医師にどんな態度で接すればいいんだろうなどと考えていた頃。

 

朝のトイレで座っているときに、ひどい咳をしてまともに歩けないほど腰を痛めてしまった。

 

これが噂のぎっくり腰か

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なんとか這いずるようにベッドに戻る。

 

人生で最も遠い10メートルだ。

 

じっとしてても腰が焼ける。

これはマズい。院長達(両親)に連絡して有給を使わせてもらうことにした。

 

有給を自分の意志で使うのは初めてのことだった。

 

有給を当日に使える! 素晴らしい!! 最高の会社です!!!

 

しかし冷静になって考えるとふざけている。

苦労して国家試験に合格して、なんでこんな環境で働いているのか。

 

どうしようもないので、ベットの上で色々考えるハメになる。

 

「抱きかかえるとなんかキャンと鳴く、歩き方が変」と連れてこられる犬たち。

レントゲン所見では特に異常は見られない。

NSAIDsの処方とケージレストですっかり良くなったそうだ。きっと神経系の軽い炎症だったのだろう。

 

ケージレストとは文字通り前後左右にろくに動けないくらいのサイズのケージに閉じ込め、何週間か運動を制限することを指す。

言ってしまえばベッドの上から動けないぼくと大差ない状態を続けることだ。

可愛そうだがしっかりケージレストは続けないと命にかかわるケースすらある。

 

しかし奴らペットは良い。ベッドから動けなくても衣食住は確保されてる(衣?)。

 

人間はそうはいかない。腰痛で数週間ベッドから動かない社会人なんて、社会から排斥されるしかない以上、歩ける程度に痛みが引けば、なんとかして働くしかない。

 

そうして2日間ほとんどをベッドの上で横になって過ごした。

 

iPadで最近ドハマりしてる”ウマ娘”のアニメを見ていた。

 

ウマについてはもう色々と書きたくてしゃーないが今回は割愛しよう。

ただ二期の十話は泣いた。ツインターボのアレでボロボロ泣いた。

キタサンブラックのセリフからアレだぞあんなん泣くしかないだろう。

 

なんとか生活できるようにはなったが、1ヵ月経ってもやっぱりコルセットありきで生活しなきゃならないし、曲げると腰は痛い、歩けば若干足は痺れる、長時間座れない。

 

……元々やる気なんて無い仕事だったが、今回の腰痛でいよいよ気力はゼロになってしまったような気がする。

ぼくは自分の生活費が欲しいだけなんだ。やりがいなんてどうでもいいんだ。

こんな獣医師は臨床にいちゃいけないだろうに、早くクビにしてくれ親父。

 

 

まぁいい、やっぱりシャニマスの話をしよう。

 

ウマの因子ガチャのせいであんまりコミュを追えていないシャニマスだが、最近の無料ガチャでとあるカードが手に入った。

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まだ引いてなかったんだ…

ストレスに極端に弱いチンチラ等の小動物をアイドルの撮影の小道具に使うことの是非なんて、正直どうでもいいんだ。

ぼくは甜花ちゃんから手渡しで餌をもらいたいだけなんだ。ただ…

 

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この生き物はなんだ?

 

形や色から考えると、どう見てもサファイアブルーのジャンガリアンハムスターだと思うのだが、明らかにデカい。

 

多分全長20Cmは超えるであろうハムスターらしき生き物が、甜花ちゃんの足に乗っかっているのだ。

 

このサイズに至るハムスターはせいぜいクロハラハムスターくらいだろうか

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モルモットと同じくらいのサイズ

昔はペットとして飼育されていたこともあるらしいが、少なくともぼくは実物を診療したことはおろか見たこともない。

性格は凶暴で力が強く、おおよそペットには不向きな性質を持つ。

 

こんな生物をアイドルの撮影に使うはずは無いだろう、というか自分がプロデューサーなら止めるわ。

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ジャンガリアンハムスター、謎の生き物の模様はこれ、体長は大きくて10Cmちょっと

最近は、ほぼジャンガリアンかキンクマくらいで稀にロボロフスキーを診察する機会があるかどうかといったところだ、こいつらの性格は大体温厚でペット向きだ。

 

であれば甜花ちゃんの足に乗っかっている謎の生き物は何なのか、品種改良によって生まれた新種のハムスターではないだろうか?

 

クロハラハムスター並みの体格と寿命とジャンガリアンハムスターの温厚さ愛らしさを併せ持つ品種か。

 

シャニマスプレイヤーならご存じの通り、シャニマス世界では非アイドルの一般人ですら容姿のレベルが非常に高い。

 

モブのレベルの高さから、ヒトでも品種改良が行われており、ブサイクは淘汰されてしまっている世界観なのは確定的に明らかなのだ。

 

であれば、カワイイことが求められるペットも現実よりその方向へ品種改良が進んでいると考えることが自然だろう。

 

このカードのコミュでも、チンチラに噛まれることを微塵も警戒していないスタッフやアルストロメリアの面々の態度を考えると、噛んでくるような小動物は想定できないくらいペットたちの品種改良の進んだ世界であることがよくわかる。

 

そんな世界なら今の仕事もっと楽なのになぁ…

 

 

色々とくだらないことを書いていたらそろそろ腰が限界になってきたのでやめよう。

近くの外科でMRIの予約を取ったが、何かが見つかるといいが。

 

ヘルニアでうめき声をあげながら生活していた母親の気持ちがよく理解できた。

これは解除不能なデバフだわ。