干からびたトカゲのしっぽ

日々遺されて乾いていく

月姫リメイクと尻

前回の記事からだいぶん時間が経ってしまった。

 

最近になってリメイク版月姫月姫 -A piece of blue glass moon-”をようやくクリアすることができたのだが、学生時代に予感していた通り、社会人になってしまうと時間と気力の問題でまともにADVできなくなることを恐ろしく実感した。

 

この月姫というコンテンツ自体、メルブラと漫画の真月譚くらいでしか知らず、リメイク前の月姫自体は全く知らない状態だったけれど、とにかく感想としては

「シエル先輩超かわいい」だった。

 

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かわいい

ここから先は月姫 -A piece of blue glass moon-のネタバレありきで書き散らします

 

なんというか先輩って型月ヒロインの中でもクセなさすぎじゃない?聖人かよ

アルクも人気のあるキャラクターなのがよく伝わってきたし、アルクルートのクライマックスで、街の上を満月をバックに一人駆けるシーンは最高だった。

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BGMで流れるOPソングのピアノアレンジもあって、このゲームでの名シーンを挙げるならここを推すだろう。

アルクルートって言ってしまえばその後の「好きだから、吸わない」まで含めた別離エンドなんだけど、そこもまた非常にぼく好みのラストで良い……

 

ぼくは”ボーイミーツガールは別離エンドが一番美しい”おじさんなんだ。

沙耶の唄の病院エンドしかり、Fateルートしかり、妖精作戦しかり。

美少女との一時の出会いと別れ。その出会いで手に入れたものを胸に抱いて人生に足をまた一歩踏み出してく主人公、いいじゃないか。

 

まぁアルクもシエル先輩も置いておいて、とにかくぼくがこのゲームで一番好きなキャラクターはそう、ノエル先生なんだ。

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型月作品には作品の世界観での例外ばかりが登場しているが、満を持して現れた

本当に”平均的な代行者”。

当人の能力不足とめぐりあわせの悪さが合わさってどうやっても幸福なルートが見えない曇らせ勢の期待の星。

 

なによりシエル先輩の行動原理である”贖罪”にどうしても作劇上必要になるはずの、その罪を糾弾する被害者でもある。

 

むしろノエル先生いなかったら、シエル先輩のキャラクターすごく薄くならない?というか物語として結構いびつにならない?

(ロアという異物のせいであれ)過去の罪が大きく人格に影響している割には読み手が実感を持てないし割と面白くなかったのでは?

 

4Gamerのインタビュー記事によるときのこもそう思っていたらしい。

 

的確に足りない要素を足しつつ、この完成度まで持ってきたのが作家としての成長を感じさせる素晴らしいキャラクターだと思う。

何より被害者と加害者だけで終わらない、倒錯した激重感情がシエル先輩に向かっているのがたまらない。死徒ノエルのラストは茅野さんの熱演もあって、最の高だった。

 

あと原作にいないらしいこの人

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ふらっと現れてイデアブラッド打ってくるし、昼間でも普通に活動してるし、やっぱり二十七祖の後継者なの?それとも本人?ふざけて痛い注射選んだら遅れてバッドエンドなるし何なの。

あとCV能登麻美子であることをエンドロールで気づきました、耳切り落として首吊ってきます。

鉄のラインバレルのラジオでも散々聞いたのに、ぼくの耳はもうダメかもしれん。

 

あと🌚とかちゃんみおとか、明らかに不穏な遠野家の裏の顔とか、いろいろと残された伏線が気になってしょうがない。

 

貴志祐介のようなサイコホラー、サスペンス好きな人間としてはかなり月の裏側の期待値が高いのだが、いったい発売はいつになるのか、何年待てばいいのだろうか?

 

しかしこの年齢になって分かったこともある。

 

最近は生きる意義さえよく分からなくなってきたが、この作品の続編が出るならまだ生き続けてもいいなと心の底から思えるゲームだった。

 

 

ケツの話

そもそもこの記事のタイトルからしてシエル先輩の話に思えるかもしれない。

しかし実際はぼくのケツが最近限界を迎えつつあるという話なんだ。

 

遡れば大学一年の夏、肛門のすぐそばにある細長いイボに気づいたのがぼくのケツの話の始まりだった。

 

どうにもそのイボは大きめの米粒のような形をしていて、別段触れても痛くはなかったわけだが、どうにも気になるので母親の昔勤めていた肛門科の有名な病院に行くことにした。

 

今では考えられないことだが、どうにも肛門科に通うのが気恥ずかしくて、病院に入る際に人目を気にしたり、待合の人達をじろじろ眺めていた記憶がある。

 

そんなこんなで診察の順番が来た。

 

ズボンを最小限に脱ぎ、横臥位になり、じいさんに肛門を指でほじくられる。

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新感覚だった。ぼくはあの時何かを”理解”してしまったような気がする。

 

そんな未知の扉の話はさておき、肛門の脇に発生したイボは見張りイボと呼ばれるものだそう。

 

切れ痔をくりかえした部位の周囲にできるものでイボ痔のように手術の必要はないとの事だった。

 

それから大学を卒業し、働き始め、慢性的な下痢と思春期のようなニキビ、不眠と戦い始めて3年近く経過した今、括約筋を働かせるたびに、肛門の奥をつねられるような違和感を感じ始めるようになった。

 

思い返すと、新社会人になった辺りから下痢のせいか派手に出血するようになってきた気がする。

 

とは言っても、排便時に肛門(こんげんのうず)からの便器を深紅に染め上げる出血も繰り返し続けるとただの日常になってしまう。

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イメージ図

(排便の為に)力を溜めながら、根源の渦から周囲を鮮血で彩る――

そんなぼくは暴走アルクェイドと言っても過言ではなかっただろう。

 

 

いや過言だったわ。

とにかくそんな派手な出血をくりかえしていると、慢性化した炎症によってイボは大きくなってくるのが道理だ。

 

今やそのイボは普通に座っているだけでも自己主張をしてくる大きさに成長し、根源の渦への到達を阻む抑止力として、ぼくのトイレットペーパーを阻み始めているのであった。

 

―――これ、まずいんじゃないか? 肛門の位置が分からない――

 

そんなわけで10年ぶりにまた例の肛門科を受診することにした。

 

どうにも10年で羞恥心は擦り切れてしまったようだ。

 

また横臥位になって大人しくじいさんにケツを診せる――

 

 

 

 

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マジでこんな感じだった、30近くのおっさんがケツ丸出しで叫ぶんだ

ここが地獄か。トカゲに指を抉られて縫った時でもまだマシだったぞ。

 

永劫にも思える直腸検査(ア○ル地獄)を終えた。

結果は例の見張りイボがでっかくなって増えただけで手術の必要はないとの事。

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カルテから描いたイメージ図だが、多分イボはこの石碑の倍はデカいはず。

 

まぁ内科療法でイケるそうだから座薬の処方で終わるのは想定内だったが、コレの原因は慢性的な下痢、つまり背景にある疾患をどうにかしなければ治まるものでは無いとのこと。

 

そんな事分かっている、同じ様なセリフを何回飼い主に言ってると思ってるんだ。

犬なら1ヶ月下痢・軟便が続けばIBD疑いで内視鏡検査するべきだもんな。

 

え?ぼくがIBD疑いで一応若いし内視鏡検査した方が良いって?

 

――否、そんな下痢、ただのストレス性のものだろう。

明らかに向いてない仕事で社会にしがみつくために支払っている代償に過ぎない。

多分仕事を辞めて、過度の飲酒もやめれば自然に落ち着くに違いない。

だからそんな無駄な検査―――

 

話のネタになりそうだから受けます。

 

次回は内視鏡検査の話

 

あとSwitchってADVやるには神ハードだと思う