干からびたトカゲのしっぽ

日々遺されて乾いていく

獣医師国家試験に臨むダメ人間に勧める小説

第71回獣医師国家試験までちょうど1ヵ月になった。

 

こんな時期にこんな場末のブログを見る未来の獣医師なんて存在しないと思うが、クソみたいな労働環境で働いてもう1年か…と感慨にふけっている。

 

何よりあと1ヵ月しかないのだから法定伝染病の1つでも確実に暗記するべきじゃあないのだろうか?

 

……思い返せばこの時期にそんなんやってるなら多分落ちるわ…臨床系の過去問やるかあきらめて10か月くらい遊んだほうが絶対いいわ、うん。

 

そんなネットを徘徊する君にお勧めしたいのはこの小説

 

 

異種族レビュアーズ えくすたしー・でいず

異種族レビュアーズ えくすたしー・でいず

 

 

何を書いてるんだこいつと思うが、2日間に渡る国家試験の合間にホテルに持ち込んで読んでいたのが”異種族レビュアーズ”のノベライズ版だ。

 

B問題の難易度に絶望する者、一方余裕だからと居酒屋に向かうパリピ、翌日のCD問題の対策だと息巻いてベット上で問題を出し合う友人たちを放りだし、こんな頭のネジが飛んだ漫画のノベライズを読んでいるのは俺くらいなものだっただろう。

 

正直、国家試験なんて人生の岐路を忘れられるくらい面白かった。

 

原作のキャラクターの掘り下げなどスピンオフ作品として面白さはもちろん、天原先生の天才的な発想に負けず劣らずのアイデアが光る名スピンオフだと思う。

 

特ににNTR専門店の章は笑いっぱなしだった、主人公スタンクが新たな性癖の扉を開いていく様は本当に面白い。あと隣の部屋の彼に申し訳なかったと今になって反省している。

 

とにかく、狂気のアニメ化を果たして勢いに乗っている異種レビュアーズを応援したくてこの記事を書いた。あと続編のノベライズもおすすめ

 

 さらに広範囲な原作エピソードの広げ方や新キャラ(ドM系童貞アシュラ)のレビューには笑わずにはいられない。彼のような文才が欲しいと嫉妬するばかりである。

 

俺にもスタンクのような歴戦の友人がいれば、DTを捨てる際、すすきので白い涙を流せなかった息子を思ってヤケ酒をすることもなったのでないか、さっぽろ駅前の生け垣に頭を突っ込む必要はなかったのでないかと思わずにはいられない。そんな続編だ。

 

あ?国家試験?死ぬ気で頑張れ、国家資格はいいぞ(思考放棄)。俺みたいなちゃらんぽらんでも就職できるからな。